雪ネコ





夜の間に、しんしんと降り続いた雪
風がないと、細い枝にもかなりの厚みで雪が積もっている。







雪かきの最中、山草棚の側にネコを見た。







じっとして動かない。
こっちも動けないが、あっちも動けない状態 !?







全身に雪を載せて、のそりのそりと庭の奥へ歩いてゆく。







庭の奥。右に見えている屋根は雀のお宿で、その縁の下にネコがいる事もあるが、
冬の間は積もった雪で潜り込む事は難しい。




2月25日の朝に出会ったネコ。

雪かきをしながら、ふと山草棚に目をやると一匹のネコがいた。
以前からちょくちょく庭を横切っていくが、
たぶん野良猫なのだろう、毛玉をこしらえていて可哀そうに思う事が多かった。

そのネコが、今朝はやけに堂々としている。
不敵な面構えで、じっとこちらを見据えているのだ。

雪を運んでいたスノーダンプを道路際に立て掛け、ゆっくりと手袋を外し、
ポケットからデジカメを取り出しスイッチを入れる。
「動かないで、行かないで・・・」 まるで、珍しい鳥を見つけた時のようで可笑しい。

4〜5枚シャッターを切ったところで、のそりと動きだし庭の奥へ消えていった。
本当は雪の無い山草棚の下に入りたかったのだろうか、
もうすぐ春、もう少ししたら良い季節になるからねと、声をかけたい気持ちだった。



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