コノフィツム豆知識♪
  (栽培地は北国津軽。暖かい地方とはまた異なるかも^^)

 科名・・・・・メセンブリアンテマ科
 自生地・・・主に南アフリカからナミビアにいたる乾燥地帯
 種類・・・・・肥大した葉の形によって足袋型・こま型・丸型・鞍型・ハート型などに分けられる。
 性質・・・・・成長期(秋〜春)と休眠期(夏)にはっきり分かれる。
               “太陽の子”と言われる程に陽光を好む。
 
 水やり・・・・9月中旬から5月までの成長期間は鉢の表面が乾いたら与える。
           6〜8月の休眠期には断水する。
 置き場所・・日当たりの良い窓辺など。休眠中は通風の良い所に置いてなるべく涼しくする。
                (雨には当てない)
          冬は零度以下にならないところ。
 
 肥料・・・・・成長期の間に、薄い液肥を月に一度くらい与える。
               植え替え時に緩効性の化学肥料(マグァンプKなど)を極小量入れる。
 植え替え・・2〜3年に一度、成長期の始めの頃。
 用土・・・・・市販のサボテン用土の微塵を抜き、少量の赤玉小粒を加える。
              鉢の表面には中粒の軽石などを敷きつめ、球体が動かないようにする。
             
 *・・・・コノフィツムの数え方は一頭二頭。


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   不思議植物 コノフィツム 

 秋から冬の成長期を無事に越し、5月中旬。
 水やりの間隔を開けていくにしたがって球体にシワができる。
 休眠期になると表面は固く乾燥し、まるで枯れてしまったようでビックリ!
  その状態が2か月以上も続き、この段階で諦める人が多い^^

 開花の早いものは夏の終わりの頃に休眠から目覚め、
 ゆっくりと古い殻が破れて、新しい球体が顔を覗かせてくる(^^)v

 その頃から少しずつ水をやるようにする。
 表面の殻をむいて脱皮の手助けをすることが必要となるが、
 このときに爪で新しい球体に傷を付けないように注意が必要。
 (先の丸いピンセットを使うと、きれいに剥ける)

 脱皮の頃が植え替えの時期となり、間もなく花が咲き、
  その後の成育が順調だと、1頭が2〜3頭に増えていきます。

 可愛らしい花・コロコロとした緑色の球体
  休眠期のシワシワの状態から脱皮と楽しみの多い多肉植物と言えるかも^^




2010年10月28日

11年ぶりの猛暑の影響か、脱皮&開花が一月近く遅れたように感じる。
いつもは9月中旬から少しずつ脱皮、花芽が顔を覗かせる。




コノフィツムの植え替え、脱皮、開花など


ミャンハウスにて(10月3日)

夏の休眠期はミャンハウスで過ごす。
1日24時間。窓も出入り口も開け放していて、
通風良好。日当たりは主に午前中で、
休眠中は丁度いい感じかも^^

手前左端の鉢の植え替えから開花を
紹介してみます♪

10月28日

前の植え替えから3年程過ぎた鉢。
株が混み合って、球体も小さくなっている。
このままだと分球して更に小さくなり、
開花もしなくなってしまう。

こうなったら株分け植え替えするのが一番♪
植え替えしないでいる間に、
前の状態の茎にプラスして3年分、
ニョッキリと伸びている様子が分かる。

茎のマァマァ短いのはそのまま植えつけ
長くてもう限界と見えるものを選んで
伸びた茎も古い根もバッサリ取ることにする。

二つの方法に分けたのは
失敗した時の用心(^^ゞ
株をバラバラにして古い根と茎を取り除く

丁寧に皮(殻?)を取り除く
今回は最初は指先で皮を剥き
後半の根元に近い部分はピンセットを使用

根と古い茎を取り除いただけのもの
皮を剥いて根元に近い部分はそのままにしたもの
根元までしっかりと皮を剥いたもの
というふうに分けてみた。

一番多いのは古い部分を全部取り除いたもので、
3種類がどんなふうになるか
楽しみも多い

ピンセットを使う時
球体を傷つけやすいので注意
もしも傷をつけたら。
2〜3日陰干ししてから植える。
11月10日

ツボミが伸びて、早くも開花♪
一つの鉢の中に上記の3種を植え込んで、
皮を剥いたものから開花

ツボミが見え始めたと思ったら
翌日には開花。
ただし台所の窓辺で、室温も高い

日差しだけが頼りの猫部屋では
ツボミが見えてから開花まで
曇りの日が続くと数日かかることもある。

11月14日

写真と動画を撮るために猫部屋へ引っ越し♪
日を浴びるとあっという間に開く
根っこの無い球体だけなのに
次々と開花していく。

水やりは鉢の表面が乾いたら
鉢底から流れ出るるくらい。

根は無いけれど、用土が乾くと球体も乾く感じがする。
ピンクのコノフィツムも同じように処理したが
用土が乾いて、せっかくの花芽をだめにしてしまった。

11月15日

いつもは2番手に咲くオレンジの花
なぜか今年は遅い開花となる

どのコノフィツムも
脱皮の後、用土を 適湿に保っていると、
日に日に球体が大きくなっていく感じがする。

透け感のある球体から濃いオレンジ
毎年、わくわくする瞬間♪


↓  11月16日


↓  11月17日



↓ 11月21日




コノフィツムは良き友(^^)v

コノフィツムとの付き合い。初めて手元に来た時から数えると二十数年になります。
何度も植え替えや株分けを繰り返し、形や花を可愛いと言ってくださる人に分けてあげたりしましたが、
残念なことに今まで育て続けている人は、あまりいないようです。

 といっても栽培方法が難しいのではなく、
休眠期に水を切ることや、よく日に当てるなど、
ちょっとしたコツを掴めば長く付き合える友のような存在になる筈です。

 3つのコノフィツム、最初に咲くのはハート形のコノフィツムで花色はピンク。
早い年は9月中旬から咲く時もあります。
次に咲くのが10月のオレンジの花、
そして11月、最後に咲くのが黄色で。花も球体も一番小さいです。

 この最後に咲くコノフィツムが栽培のコツを教えてくれました。
通販で注文した時、この黄色の花が一番数(頭数)が多かったのですが
何年も思ったように花が咲かずに数も減っていったのです。

 少々諦めかけていたある年の11月のこと。
鉢の置き場にしていた窓辺の下で、
本体からこぼれ落ちたコノフィツムが黄色い小さな花を咲かせていました。
根も無く、水もかけないままで、球体から花が咲いていたのです。

 窓ガラス越しに日を浴びて、一つだけポツンと咲いている花を見て、ハッとしました。
3種類を一つの小鉢に植え、水やりも同じにしていたのが間違いだった。
それ以来、それぞれを分けて植え、水やりの方法を変えて、全部の花を楽しめるようになった訳です。

今年のコノフィツムは又々新しい顔を見せてくれました。
いつもは、9月に咲く筈の花が10月に咲き、
いつもは、一番遅く咲く咲く筈の黄色の花がオレンジよりも早く咲き、

いつもは・・・という言葉が今年は通じません^^
それもまた魅力の一つ。
新しい顔を知って更に不思議植物との付き合いを楽しく感じるこのごろです(^^)v





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