ベンセ湿原   ノハナショウブ



2007年6月28日 ノハナショウブ(野花菖蒲)







湿原のすぐ隣では砂の採取が行われていた、
動いている機械や、その音を聞いていると、それ以上湿原に近づかないで欲しいと祈りたくなる。








ノハナショウブとエゾスカシユリの蕾

ノハナショウブの直ぐ側にエゾシカしユリの蕾が並んで見える
ニッコウキスゲからノハナショウブ、そしてエゾスカシユリと次々に湿原の主役が入れ代わってゆく。









センダイハギ (先代萩)

緑とノハナショウブの紫の中に点在する鮮やかな黄色
小さな可愛らしい黄色の花は

「私を忘れないで・・」
と語りかけているように見える







ミズチドリ (水千鳥)

スラッとのびた白い花穂がひときわ目立っている
別名に「ジャコウ千鳥」の名前があるくらい良い香りがあると、後で知った。
夢中で歩いて気がつかなかったのは残念。







ノハナショウブとミズチドリ










まっすぐに伸びる木の遊歩道。

途中で立ち止まり、花をとらえてシャッターを切る人が沢山いる。
遊歩道の途中には幅の広い所が数ヶ所あり、
三脚にカメラを据えて本格的に撮影している人とも出会った



この10日程前は一面に濃い黄色のニッコウキスゲが咲き乱れていた筈である。
目を凝らしてみると、一本だけ花が確認できた(画像ほぼ中央の一点)









ヒメレンリソウ (姫連理草)

湿原を歩いて初めて出会った花の一つ
単純に浜エンドウかと思っていたが、姫連理草という思いがけない名前がついていた

(連理・・・男女の仲がむつまじいこと・・・辞書より)








オカトラノオ (岡虎の尾)

湿原の中よりは、その周辺の道や木陰で目についた花。
これから花の最盛期に入るようだが、日当たりのところでは開花が始まっていた。








ベンセ湿原周辺の沼とコブ白鳥

湿原の周辺には幾つかの沼が点在していて、その一つに何故かコブ白鳥がいた。
白鳥の左横に見えるのはコウホネらしい。


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岸辺に立って見ていたら
コブ白鳥がススーッと寄ってきた
今の季節になぜ此処にいるのか不思議だが

人を恐がらないので
どこかで飼われていたのかもしれない。

シベリアから渡ってくるのは大白鳥なので
冬でも滅多にコブ白鳥を見ることは無い。

ともかく無事に夏を乗り切ってほしいと
願うばかりである

・・・・・





6月28日 友人が誘ってくれてベンセ湿原へ出かけた。
ニッコウキスゲが見たかったのだが、すでに花の時期は過ぎており、その代わりに
見事なノハナショウブ(野花菖蒲)が出迎えてくれた。

ベンセ湿原に近い所で生活しながら、花を訪ねて出かけたことは1・2回しかない。
ただ十数年前に、湿原近くの畑で作業していた人からニッコウキスゲを分けて貰い、
それがいまでも庭の片隅で咲き続けている。

その頃は湿原のある屏風山のそこかしこの畑の際にいくらでもあったように記憶している。
今はその数も少なくなり、湿原のニッコウキスゲも減少する一方だったらしい
ここ数年は地域の人達が春先に葦の整理をするなど、湿原の保護に勤めているという。


季節ごとに咲く花が変化し、春から秋まで楽しめる湿原。
水芭蕉やエゾリンドウ、サワギキョウなど沢山の花と出会えるという湿原を大切にしたいと思う。




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*  掲載した花の名前は、つがる市商工観光課のパンフレットから引用しました   *
*  ベンセの語源はアイヌ語の「上の方」という説がありますがはっきりしません   *

*ベンセ湿原は海岸に近い所にある、苔状の物が堆積してできた珍しい湿原だそうです*







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