ネジバナ






右巻き?左巻き?   探してみると様々で面白い





最初のうちはあちこちの鉢に生えたものを集めていたが
放っておいたら多肉植物や、オキザリスの鉢にも咲き出してこれもまた面白い。









元々はローマンカモミールを植えていたトロ箱だが、今ではネジバナの方が幅を利かせている。






このネジバナの最初の一株は
正直に言うと、ある所から堀りあげてきたもの。

そしてその場所は馬力大会の会場、しかもコースの中である。
馬に重い荷物を引かせて走らせ、競争するのだが、
つがる市では昔からの伝統がある競技。
北海道の「ばんえい競馬」を思い出していただくと良いかもしれない。

競技場のコースは草の生えた砂地で
そのコースのそこかしこにネジバナが生えているという。
もうすぐ馬力大会が始まる。そうなればネジバナだってただでは済まない。

これは盗掘ではなく保護である。
もっともな理由を付けてその場所へと向かった。

かなり広いコースの中に沢山のネジバナがあった。
そこには乾燥した馬糞も、かなりの数が転がっていて、におう。
数株を掘ってみるが、意外に根が強く張っていて、
もしかしたら馬に踏まれても何のそのという気がしないでもない。

しかし馬だけでなく重い荷物を載せた橇だってこの上を通過するのだ、
やはりこれは助けなくてはならない。
必死になって数株を堀り上げ、家に持ち帰った。

更に株分けをし、根に付いている土を洗い落として幾つかの鉢植えができた。
株分けをしている時も根を洗っている時も、馬糞のにおいが鼻を突く。

爪の間に馬糞のにおいが染み込んで閉口したが、その時のネジバナが
庭で咲いているネジバナの最初の一株となった。

毎年、ネジバナが咲くと、十数年前の馬糞のにおいを懐かしく思い出す。






馬力大会 会場とコース 8月21日

今年も馬力大会が近づき、会場となる公園に出場する馬達が集められる。







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