ヤマセ の 雲


ヤマセが続き肌寒い。
今日もヤマセ、またもヤマセ。
冷たい北東の風は身体に障ると昔から言われている。

母親が同じように、ヤマセを嫌がっていた。
夏の涼しい風が気持ち良いと思うこともあるが、
長く続けば農作物にも影響を及ぼすくらいの風である。

ある日、近所に住むジイチャンが教えてくれた。
「あっちに見える山に、白い雲が厚くかかっているうちは、ヤマセが続く」
ホォー と、感心した。

昔々から伝えられてきたことなのだろう。
あの山というのは、日本三大美林と言われるヒバの山。中山山脈だ。
此処、つがる市から見ると東の沖(遥か彼方のこと)に見える。

ジイチャンからその話を聞いてからというもの、
ヤマセが吹けば二階へ飛んで行き、
山並みにかかった雲を見るようになった。
青空で山並みだけが白い雲に覆われているのが、一番それらしく見えるが、
なかなか上手い具合に見えることは少ない。

それでも、どうにかヤマセの雲らしいのを写すことができた。
この時は7月末から8月5日までヤマセが続き、肌寒い思いをした。

2009年8月6日 未だ梅雨は明けず、稲の出穂も遅れている。


7月30日 (11:50)

長い梅雨はまだ明けないが
珍しく青空が見え
白い雲が流れている
7月30日 (14:00)

此処から見えるのは
中山山脈の一部だが
左の山の端に
真っ白な厚い雲が現れる
(茅屋根の上辺り)
8月1日 (11:40)

山並みが白い雲に覆われる
晴れても曇っても
雨が降ってもこの白い雲があるうち
ヤマセが続く
8月1日 (18:00)

曇り空でも分かる
ヤマセの雲
8月4日 (12:30)

相変わらずヤマセが続き、
白い雲もあるが
山並みが見えてきて
そろそろ天気の変化があることを
教えてくれているようだ。
8月6日 (14:40)

昼頃から晴れた空が現れる。
ヤマセの雲もきれいに取れている。

夏らしい天気と温度
梅雨の明けるのもそろそろかも♪








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