十三湖について 青森県津軽半島北部に位置する十三湖は、日本海とつながった潟湖である。その歴史は古く、室町時代には日本七湊の一つに数えられていたが、大地震によって壊滅。今のような遠浅の潟湖になったと記録されている。 十三湖を紹介する文章の中で、一番好きなのは太宰治の「津軽」に書かれたもの 「浅い真珠貝に水を盛ったような、気品はあるがはかない感じの湖である」 (新潮文庫「津軽」より引用) このように美しく表現される十三湖も、凍てつく厳しい冬や、夏の冷たいヤマセに身をすくめなくてはならない十三湖もその総てをひっくるめて私の故郷である。 ( 旧 市浦村地区に位置し、合併後の現在では五所川原市十三 )
カメラを持つ父 昭和48年、春も間近なある日。父と一緒に写真撮影に出かけた。 雪道を海に向かって歩いている途中、何気なく写した父の姿。 母が写した十三湖の日の出。 普段、カメラを持ったことの無い母が写真を撮った。 静かな日の出の時。夕べからの月見草が、まだしぼまずに咲いている。
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