フラフープ




猫も杓子も・・・子供も父も


昭和30年代に大流行したフラフープ。
欲しい、欲しい、フラフープが欲しい、という子供達の声に負けて、
とうとう、父が町からフラフープを買ってきてくれた

漁をしていた父が、仕事の合間に胴長を身につけたままでフラフープ。

お姉ちゃんが、フラフープで遊びながら食べているのは「昆布まま」
子供でも簡単に作って食べられる昆布ままは、昼御飯にも、おやつにもなる



( *胴長   *昆布まま   ページの最後に記載 )





かっちゃも、とっちゃも、あっそびっましょ


みなで遊べる時間は、子供にとっても親にとっても大切だった。
幼い頃も、大きくなってからも、生活の中に両親との遊びの時間があったように覚えている。

外での「まっこ飛び」や「マリつき」などのボール遊びも一緒になって楽しむ。






天気のよくない日は
フラフープも、浜の仕事も一休み。

おでこをくっつけて、グイグイ押してゆく。
どっちが強いかなあ・・・

もちろん、父っちゃ(トッチャ)の負けー  (^-^)
小学校へ上がったばかりのお姉ちゃんが
国語の教科書を持ってきた

覗いてみると
きれいな絵本のようで羨ましい
読み方を、教えて貰っているのかなあ


       胴長 ・・・ドウナガ または ドナガ とも言う。
                   ゴム製の胴付きズボンと長靴が一体になっているもので、漁には欠かせない。
                  十三湖は遠浅の潟湖で、 船を使わずに胴長を履いて(着て)
                   ワカサギやハゼの刺し網を仕掛ける事も多い
                   「胴長」という言葉は父達の独特のものなのか、他の地区では「胴付き」と呼ぶところもある。
            
       昆布まま・・・若生い昆布、または函館昆布、などと呼ばれる薄くて幅広い昆布で御飯を包んだもの。
                       昆布を海苔の様に使い、お握りを作る。
    
            作り方は簡単。
                     茶碗に御飯をよそおい、その上に塩を払い落とした若生い昆布を載せる。
                     少しだけ上から押して、ひっくり返すと御飯が昆布に包まれ、美味しいお握りになる。

                 小さい頃から、遊びの様に昆布ままを作るのを覚え、それぞれに食べたい大きさにする。
                 昆布ままを手に持ちながら、フラフープもするし、ブランコにも乗る。
     
                 手を洗ってから御飯を食べましょう・・・なんて、そういう時は、誰も言わなかった。




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