冬の生活 大掃除と餅つき | ||||
昭和30年代の津軽の冬。
大掃除も餅つきも、晴れていれば楽しい作業となる。
暮れも間近になると大掃除が始まる。
あちこち穴の開いた障子をきれいに張り替え、床には雪を入れて磨き上げる。
二人の姉は「お手伝い」と言えるが「よでこ(末っ子)」には総てが遊び。
床に撒いた雪の上で、父に遊んで貰えば、そこから白くきれいになってゆく。
住んでいた家は十三湖のほとりの一軒家 借りた臼や杵は、そりに乗せて運ぶ。 |
暮れの大切な行事の餅つき。 臼と杵は近所からの借り物で、お供えと、伸し餅を作る。 餅は大きく伸したものを、時間をおいてから小さく切り分ける切り餅。 切り分ける時を逸すると中々歯が立たなくなり、 包丁を持つ手が、母から父にバトンタッチする事になる。 |
窓からつららに手を伸ばす。 |