庭遊び−ブランコ 他


湖畔の一軒家は風に弱い。
夏に多い北東(ヤマセ)の風、冬の西風、そして南(クダリ)風。
風から家を守る為に、どこの家にも囲い(カッチョ)が作られていた。
それは人の背丈をはるかに超え、時には家よりも高い板囲いとなる。

普通には冬の西風や北風から家を守る為の囲いだが、
十三の場合は更に夏のヤマセにも備えて一年中、カッチョが取り払われることは無かった。
そして、その囲いの中は子供達の良い遊び場となる。






左    「あした天気になあれ」


夕方よく遊んだ明日の天気の下駄占い
思い切りよく履いていた下駄を放り上げる。
表が出れば明日は晴れ。
表が出るまで、みなで何度でも放り上げた。
右   「自転車」

父の自転車に乗ってみる。
子供用の自転車や補助車などどこにもなかった。

大きな大人用の自転車で、
遊びながら乗れるようになっていく。
最初のうちはサドルに届かなくて、
殆どの子供が三角乗りから始める。




春 待ち遠しい
雪の中のブランコ
  ブランコ

庭にブランコを作って貰った。
流行りの玩具などが無くても、
木と縄があればいろいろな遊びが楽しめる。
縄跳び・石けり・カカシ・陣取り・ままごと、みんな外での遊び





   吹雪の後

吹雪の後には、囲いに雪がくっついて全体が白くなってしまう。
気温もかなり低い筈だが、それでも外での遊びは大好き。






父の自転車

父が自転車に乗せて家まで歩いてくれた。
家と村までの間には原っぱや畑があって、その間に道があった
道端にはスカンポや野イチゴが生えていて、時にはよいおやつになる。
また、畑の畔の辺りにはノビルも生えていて、
これはおやつにはならないが、花後に付く実はままごと遊びの材料になった。



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