ゴーヤーは苦い。が、そこがまた良いところ♪
初めて食べた時、幼い頃に食べた昔味のキュウリと同じで、その苦さに口が曲がるかと思った。
それ以来、ゴーヤーは特殊な食べ物、自分には食べられないと決めつけていた。
ところが、その気持ちがいっぺんに吹き飛んだ♪
十数年前のこと。沖縄のツアーに参加、
2泊3日の小旅行で、2日目の夕食は琉球舞踊を見ながら沖縄料理を楽しむというものだった。
初めての優雅な踊りと音楽、そして沢山の料理。その中の小鉢の一品に目が行った。
緑色の酢の物? 食べればシャキシャキと、ほのかな苦みと酸味の美味しい酢の物である。
はて、ゴーヤーのようだが、この美味しさは何だろう。分からないままに日程は進み、沖縄を後にする時が近づいている。
3日めの観光・見学を終え、ふと並んでいる店を見る。
観光客相手の派手な土産物屋から数軒離れたところに、昔懐かしいような古ぼけた店を発見♪
酒、食品、雑貨、なんでもありの萬屋さんで、中にはそこそこ年配のオバチャンが二人、
どっしりと腰掛け、ニコニコと話しをしながらこちらを見ている。
手元を見ればお茶請けらしい器が置いてあり、時々箸を伸ばしながらよくしゃべる。
興味津々。無遠慮にも器を覗き込んだら緑色♪
アノー オバチャン、その美味しそうなのは、なんでしょう。
アー これかい。ゴーヤーの酢の物だよ〜
エート・・・一口いただいても宜しいでしょうか。
アァー いいよ、いいよ、食べてみな、美味しいから(^-^)
シャクシャクシャク・・・美味し〜い。
もしかしたらゴーヤー。こんなに美味しいの、どうやって作るの。
といった具合で美味しいゴーヤー料理と出逢ったのでありました♪
沖縄土産の中にゴーヤーを加える予定はなかったが、
このオバチャンの店先に積まれた中から、小さなものを2本買い求め、
ホクホク顔で帰路についた記憶がある。
以下はその時にオバチャンから聞いた、ゴーヤーの酢の物の作り方。
十数年経つ内に自分の味になってきたようです
以前は高級野菜だったが この頃では近隣の農家でも作るようになった。 25センチ程の大きめのもの |
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縦半分に割り 種と白い綿を取り除く |
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なるべく薄めにスライス (味に馴れてきたら適当な厚さに) |
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塩ひとつまみをふりかけ 片手でモミモミ 揉んで、揉んで、揉んで 沸き立つ雲の如く 泡が出てくるのが気持ちいい♪ |
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良い加減のところで、ギュッと絞る ギューギューではなく ギュッと、一絞り。 かなりの水分と、アク?の 泡の量がすごい |
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ボールにあけて 削り節を、ワッショイというくらい 入れる この時はゴーヤー一本に 15グラムの削り節 |
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調味料を入れる前に ゴーヤーと削り節をよく混ぜ合わせる 両手に箸を持ち、 全体を混ぜる サワサワサワと混ぜる |
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好みの調味料で味付け、 よく冷やして完成。 調味液・・・例えば私の場合 純米酢3:丸大豆醤油1.5:みりん0.1:濃縮つゆ0.1 いつも適当ですが、 単純に酢と醤油だけでも 削り節の旨味で美味しく食べられます 近頃の情報♪ この材料に茗荷を加え、 ポン酢で食べるのも美味しいらしく、 庭に植えてある茗荷が出てきたら 試そうと思っています |
この酢の物、ゴーヤーのアクの抜け具合が良いと
出来上がって直ぐでも美味しく食べられますが、30分程冷蔵庫で冷やすと、
苦みも少なくなって食べやすくなります。
ご飯にも勿論よく合いますが、
ビールや焼酎とも相性がよく、好きな肴の一つとなっています。