日向夏主役ママレード 2011


3月11日の東日本大震災以降、宅配便などの流通も乱れ、
もしかしたら今年のママレードは無理かも・・・と、一瞬考えた。
けれど、やっぱり食べたいし、作りたい。

それでも全部を日向夏で作るのは贅沢かしらと・・・甘夏やら新種のナントカ夏など、
色々と組み合わせてみたけれど、やはり日向夏だけのママレードも・・・ねぇ♪

ということで今年は、なんちゃってママレードをいっぱい作り、
それから日向夏だけのものを作って、この春のママレード作りを締めくくった(^^)v

果肉たっぷりのジャムのようなママレードを3回。
日向夏だけのものを1回、3月末から始まって、4月中に作り終えたのも新記録かも♪
いつも4月に送って貰って、作るのは4月、5月、6月、去年は7月まで作っていた。

毎年、同じようなものを作っているようでいて、
作り方も味も微妙に違うのは、それなりに、おもしろくもあり〜〜〜 ^^

3回作った、なんちゃってママレード

材料は日向夏の皮と
果肉は甘夏や、新しい柑橘系の果実色々

最初は店頭に並んでいた日向夏を2個だけ買って
その後、流通が回復してから一箱を取り寄せた。

いつものように
宮崎県産、露地もので、種ありの日向夏(^^)v
皮は日向夏の皮だけを使う。
果肉は最初のうちは・・・やっぱり、食べます♪

何と言ってもその酸味と香りが素晴らしい。
白い部分と果肉の袋も、不思議に甘くて美味しい。

以前、テレビで食べ物リポーターが一口食べて
「なにこれ、キャーッ 酸っぱい!!」
と言ったのには呆れてしまった。


このごろの食べ物リポーター
何を食べても
いや〜ん 甘くて美味しい〜〜〜
ウッソ! なにこれ〜柔らかい〜〜すごい柔らか〜〜
って、こればっかり^^
日向夏の皮を刻んだものを鍋に入れ
10分程煮てからザルにあけ、水に浸す。
しばらくして水を切り、
ぎゅっと絞ってから鍋に入れ、
その上に甘夏ほか色々の果肉を入れる。

果肉はジュースを搾るのではなく、
袋から出してそのまま。
鍋もボールも最小限のもので作るようになった♪

黄色みの強い日向夏の皮と、
甘夏の種類で色の濃淡がある果肉。
かなりの量で、皮を刻むよりも、
果肉の取り出しで、けっこう疲れる。

いつものように白砂糖を一面に被せて数時間置き、
それから煮詰めに入る。
皮が少なく果肉が多い。
種からペクチンを取り出すこともしない。
だから、なんちゃってママレード。

できあがりはジャムに近くて、
3回作って、色も甘さも全部違う。
酸味の多いものは朝食用♪

甘味の強いものは
ちょいと水分を抜いたヨーグルトと合わせてお客様に・・・
これが意外と好評で、
なんというか、作っている本人にとっては
ウヒャン、ウヒャヒャヒャ〜〜〜と、
嬉しいのでございます♪




日向夏のママレード 4/27


4月の初めごろに通販で購入した日向夏
去年と違って冷蔵庫ではなく
倉庫のような冷暗所に置いておいたので、
さすがに、ピンシャンッという感じが少なくなってきた。

締めくくりのママレードは
まるごと日向夏(^^)v

それでも9個のうち3個分はオヤツに食べて^^
この春の味を楽しませて貰った。
9個分の皮と、7個分の果肉

ペクチンを抽出するのは種だけにする。
白い部分も果肉を包んでいる袋も
本当はペクチンをいっぱい含んでいるのだけど、
今回は楽に作業を進めることを選択♪

剥いて剥いて、刻んで刻んで〜〜^^

延々と刻む作業が続くが、
ここしばらくミャンハウスで植え替え作業をしているので、
立ちっぱなしの作業もあまり苦にならない♪

上の、なんちゃってママレードと同じく

刻んだ皮を鍋に入れ
10分程煮てからザルにあけ、水に浸す。
しばらくして水を切り、
ぎゅっと絞ってから鍋に入れ、その上に果肉を入れる。

搾る時に、ギューギュー絞りすぎないように♪

刻んだ皮を茹でこぼし、水に浸す時間は一休み。
この頃は休む時間を多くすることと、
鍋やボールなどの洗い物をいかに少なくするか ^^
つまりは良い感じの手抜きですね♪

身体は楽に、気分は楽しく〜〜

果肉の取り出し。
去年までは横二つに割っていたけれど、
今年は一房ずつ縦に切り目を入れ
計量スプーンの持ち手の方で種と果肉を取り出す。

あとで去年と違うことをしていたと気がついて、
写真を撮っておけば良かった(^^ゞ





刻んだ皮に果肉を混ぜて、白砂糖で蓋をする。
混ぜてから蓋をすると砂糖が染み込みやすくて、溶けるのも早いようだった。
午前中でここまでの仕込みが終わり。
午後遅い時間に煮詰めを始める。この間、昼食と、お休み時間♪



日向夏9個分の種。露地もの種ありの良いところ♪
一度20分程煮てから水を替え、更に30分程煮詰め、ペクチンを抽出する。
今回は種だけで、袋は無し。
長く煮過ぎると種の中身が出て(白い部分)、抽出するペクチンが濁るので注意。
水を多く入れ過ぎないのが良いかもね ^^
全部を合わせて煮詰めてゆく。
鍋底がゴムべらで切れるようになったらできあがり。
(こういう表現でいいのか・・・?)

仕上げというか、瓶詰めは夫の仕事で、
きれいに洗って保存してあるビンにブランデーを少し入れ、
一瓶一瓶きれいにしたら
最後のビンの底に残ったブランデーを鍋に入れる♪
ほんの少しだけど、それが隠し味かも〜(^^)v

←煮詰め中のママレード
実際の色は、これよりも幾分濃いめです♪


今年も好きなママレードを作ることが出来た。

いつもだけれど、今年は特に、感謝の気持ちが大きい。
3月11日の東日本大震災、マグニチュード9の大地震、大津波、そして原発事故

「想定を信じるな」という新聞の見出しが頭の端っこにチラチラと残っている。
いつになったら元の生活に戻ることが出来るのか、
被災地では、まだ毎日を不安と悲しみの中で過ごしている人が多いだろう・・・、

自分自身もいつどうなるのか、何が起きるのか誰にも予想が付かない。
今を大切に、今日できることに感謝しつつ日々を過ごしたい。




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