日向夏のマーマレード |
日向夏。ちょっと不思議な柑橘類。 酸っぱくて香り豊かな果肉も 表皮と果肉の間の白くて甘いフワフワも みんな魅力があるが 丸ごと使って作るマーマレードはとりわけ美味しい。 2007年4月14日 |
皮を剥いて食べる為に切り分けて器に盛ったもの(写真上)と、
切り分ける前の日向夏(写真左)
鍋に入っているのは細かく刻んだ皮で、マーマレードの主材料(写真右)
皮を剥いて細かく刻むのは結構な時間がかかるが、楽しい作業でもある。
果汁を搾ったあとの果袋も煮詰めて使うのだが、
その果袋そのものも甘くて美味しい。
食べ物の甘さや苦さを感じるのは個人差があると思うが
私には表皮と種以外は皆、甘くて美味しい果物のような気がする。
一度ゆでこぼした後、しばらく水にさらし、苦みを抜くが、
日向夏の場合は苦みが少なく、水にさらす時間は少なくて済むようだ。
その後、ざるにあけて水を切り、鍋に入れて火にかける。
煮詰めながら砂糖を数回に分けて入れ、日向夏を搾った果汁も足す。
水にさらしている間にもう一つの作業を同時進行させていく
果汁を搾った後に残る搾りかすと果袋、取り出した種に水を加えてゆでこぼし、
もう一度、全体の量の4〜5倍の水を加えて煮詰め、ペクチンを取り出す。
ちょうど良いと思う頃には果袋は殆ど溶けて形が無くなっている。
その残っている果袋と種を漉し取り、残った汁がペクチン。
皮を煮詰めながら、ペクチンを加え、更に煮詰めていく。
皮を刻む作業から仕上がるまでというと、一日がかりの仕事になるが、
一年に一度、日向夏の香りと酸味が恋しくて、多少の腰痛も我慢という事になる。
マーマレードと言っても、殆ど自己流に近くて、どちらかというと
ジャムに近いものかもしれないが、爽やかな酸味と、皮のほろ苦さが残っていて
トーストやクラッカー、ヨーグルトなどと相性が良い。
記録した写真が少なくて、材料から、いきなりマーマレードになってしまいました(^^ゞ
今年もまた作る予定なので、もっと多くの写真で作業工程などを紹介したいと思います。
手作りの酸っぱいジャムやマーマレード、頂き物の甘くて美味しいジャム、
毎日作っているカスピ海ヨーグルトと共に一年を通して
楽しむ事が出来ます。